歳の離れた友人を持つ恵み
私には、友人と思っている人が両手で数えきれないほどいる。
職場、市民団体、教会など、さまざまな縁で知り合えた方々。
そして、共通する特徴がある。みな私より年上であるのだ。
私はこの秋で35歳になった。
友人は、40代から90代まで、さまざま。
時代の変化が激しいこの世。10歳違えば違う時代の人物と思える。
歴史上の人物に尊敬の念を向けることはある。
でも、この街この時代にも、異なる時代を生きた人物がいる。
終戦時の青年、昭和の技術者、氷河期の就職。
世代が人格のすべてではないけれど、
その時代をどう楽しみ苦しみ今をも生きているか、話ができる幸い。
初めのうちは、友人の生き方に学ぼうと考えていた。
育った環境は違えど、それなりの苦労を重ねた後の忠告。
しかし、おそらく時代が違いすぎた。
今後の時代を生きる人物として、逆に私が友人に注目されることが増えた。
私は進んで技術や科学の話をするようになり、
感謝して聴いてくれる友人たちと長く縁が続いている。
益々技術や科学の見識を磨こうと、
技術書や学術雑誌を書斎に並べている。
もし私が、地元の友人と連絡を続けていたら、
同年代の話だけで終わるだろう。
でも、生きた時代を異にする人物と巡り合えたことで、
私の人間観は、変化した。
なにより、歳の離れた友人を持つと、人間に絶望しなくなると思うのだ。